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スプリングフィールドM14は、アメリカのスプリングフィールド造兵廠が開発した自動小銃である。米軍での制式名は"United States Rifle, 7.62 mm, M14,"であり、スプリングフィールド造兵廠の名称は含まれない。 第二次世界大戦・朝鮮戦争で使われたM1ガーランドの改良型として開発され、ベトナム戦争に投入されたが種々の理由(後述)により、M16に取って変わられた。しかし、有効射程が長く、長距離射撃に向くため、海兵隊や特殊部隊を中心に狙撃銃などとしてこれを使い続ける部隊もある。M21・M25・Mk14 EBRなどに改良されながら、現在に至るまで使用されている。 == 歴史 == === 開発経緯 === M14は、第二次世界大戦を中心に長い使用実績を持つM1ガーランドを元に設計された。そのM1ガーランドは第二次大戦当時、先進的な銃と見なされていたが、決して完璧であるとは言い難かった。そこで、これを修正する試みが第二次大戦終了直前から始まっていた。主な改良点は、連射(フルオート射撃)機能の追加、8発のエンブロッククリップ装填から20発の交換可能な弾倉(マガジン)への改良である(M14も専用の5連クリップを使えば、マガジンを外さないまま再装填ができる)。ウィンチェスター社、レミントン社、そして、ジョン・ガーランド率いるスプリングフィールド造兵廠が競作を行った。ジョン・ガーランドの設計したT20が最も普遍的で、この試作品は1945年-1950年代初期まで、同造兵廠における試作ライフルの基礎として役立った。 スプリングフィールド造兵廠のアール・ハーヴェイ(Earle Harvey)は、新しい.30口径(7.62mm)軽量ライフル弾を使用する、上記の試作と完全に異なるライフルT25を試作した。この弾薬は.30-06スプリングフィールド弾の全長を.30サヴェージ弾のサイズまで切りつめたものであるが、最新の球状火薬を使用することにより、少ない火薬量で.30-06弾と同様の弾道特性と威力を保持するものであった。この弾薬は、後に7.62x51mm NATO弾(民間用は.308ウィンチェスター弾)に発展した。 ロイド・コルベット(Lloyd Corbett)は、M1ガーランドをこの.30軽量弾用にコンバージョンし、後にT20にも同様のコンバージョンを施した。こののちT20は、T37など一連の試作品を経て、ロングストローク・ガスピストンから直線形のショートストローク・ガスピストンへの変更、ターンロックボルトのフリクション低減などの改良を加えられ、T44にまで洗練された。 このT44は、T47(T25の改良型)や、FN社が提出したT48(FN FAL)にコンペで競り勝ち、1957年、M14としてアメリカ陸軍に制式採用された。耐塵試験・耐寒試験によりT47は落選、T48、T44は同等の性能と評価されたが、T44は、軽量であること、部品点数が少なく構造が単純であること、自己修復可能なガスシステム、M1ガーランド用の生産設備で製造可能であると考えられたこと(後に実現不可能と判明)などの理由により採用となった。 同造兵廠は1958年にM14のための製造ラインを整え、1959年7月に最初の量産品がアメリカ陸軍に引き渡された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スプリングフィールドM14」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 M14 rifle 」があります。 スポンサード リンク
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